梅毒
今、男性同性間で梅毒が増えています!
梅毒は現在でも世界中で増加の報告があります。医学が進歩しても未だに、梅毒が「増えている」のは事実です。 この原因は若い世代の性に関する認識が以前と比べ大きく変わっていることや、海外からの観光客による梅毒の流入などもあり、ゲイの感染者数にも大きな影響が出ています。 日本国内でも拡大の傾向にありますので、正しい知識と対処法を知っておくと安心です。 |
梅毒について正しく理解しよう
Q.梅毒って何?
セックスで感染する感染症で、近年はゲイの感染が増えています。トレポネーマという微生物による、全身に症状が出る感染症です。
Q.どうやって感染するの?
性交渉をしているときに粘膜同士の接触で感染します。
- 性器同士の接触
- フェラチオ
- アナルセックス
- 膣性交
いずれもコンドームを使用することによりリスクが低くなります
Q.どんな症状がでるの?
梅毒は大きく分けて4つのステージがあります。
0.3cm~3cmの痛みや痒みがないできもの(初期硬結)ができます。
性器が次第にただれていきます(硬性下疳)。
治療を受けなくても約1ヶ月で自然に消えます。
足の付け根や首のリンパ腺が腫れます。
手の平や足の裏、体に赤い発疹(バラ疹)ができます。
治療を受けなくても発疹は半年以内にあとを残さず消えます。
首やその周囲のリンパ腺が腫れることもあります。
体の中でスピロヘータによる炎症が進行します。
筋肉・皮膚・骨などに、ゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生します。
スピロヘータは人にしか感染しません。感染出来なければ数日も生きられません。
脳や心臓に病変ができます。
臓器に腫瘍が発生したり、脳、脊髄、神経を侵され麻痺性痴呆、脊髄瘻を起こします。
ただし、現在、この病気で死亡するのは希です。
Q.梅毒は完全に治るんですか?
梅毒は治ります。抗生物質を2~4週間内服します。それほど難しい治療ではありません。でも、再感染することがありますので、完治したからと安心しないで、予防と定期的な検査(年に1回)に心がけましょう。また、HIVと同時に感染することがあるため、HIVの検査も受けましょう。半年以内の性交渉の相手に、梅毒の検査と治療を受けるように伝えましょう。治療が終わり、性器のできものや皮膚の発疹が完全に治ったら、また性交渉しても大丈夫です。
Q.どうすれば感染しているか分かるのですか?
診断は血液検査です。特に2期梅毒にはいろんな症状があるため、症状だけで判断することは難しく、確実な方法は血液検査です。
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